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地雷撤去のひみつ

主な登場人物

人々
博士:なんでも知ってる偉い人。動物生態学者。メガネ。
蟹太:好奇心旺盛な少年。考古学者。メガネ。
通子:蟹太君の友だち。数学者。メガネ。
ムサビー:ゲームの妖精。情報統合学者。メガネ。

蟹太
「クエックエ、クエックエ。」

博士
「おや、蟹太君。いつにもまして挙動不審だね。」

蟹太
「こんにちは博士。じつは、母が新しいパソコンを買ったのです。」

博士
「なるほど、それで動きがおかしいのだね。」

蟹太
「はい。設定やらなにやらを全て任されたのですが、 ぼくはあんまり電子計算機に詳しくないのでちょっと動揺しています。 また、一番安いクラスのノートパソコンなのに僕のデスクトップの2倍のスペックなので、 ねたましくもあります。」

博士
「そうか、それは微妙じゃね。ところで君、新しいパソコンを購入したら、 まずやるべきことがあるのを知っておるかね。」

蟹太
「いいえ博士、ぽくは寡聞にしてそれを存じません。ご教授願えますか。」

博士
「ふむ。おおかた、君の母上のパソコンのOSは、ウィンドウズじゃろう。 ならば、電聖スタ●齋藤の啓示した『PC道』を参照するのじゃ。 この正典には『新しいのを買ったらマインスイパーをやる』との託宣が刻まれておる。 マインスイーパをやるのじゃ。上級をクリアするまで次のステップに進んではならん。」

蟹太
「わかりました!。」


蟹太
「博士、マインスイーパの上級レベルをついにクリアしました。 非常に難しいものでした。 読み間違いや操作ミスをすべて無くし、正確なロジックで挑んだのですが、 それでも地雷の位置についての不確定要素が消えません。 マインスイーパとは、最終的には運でした。 パズルでもゲームでもなく、実体は非常に分の悪い賭けでした。 ですが、ぼくは博士の言いつけを心に銘記し、 10時間ぐらいぶっ通しでやりつづけて、ついにクリアしたのです。 自分で自分を誉めてやりたいとは、まさにこのことです。」

博士
「あー?。
なんだよお前あんな冗談を真に受けてたのかよ。」



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