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みたび怪談のひみつ

主な登場人物

人々
博士:なんでも知ってる偉い人。
蟹太:好奇心旺盛な少年。
通子:蟹太君の友だち。
ムサビー:妖怪。存在自体が怪談。

蟹太
「こんにちはパソコンの前のみんな。
 オレッ蟹太くん。5年ぐらい前からずっと小学生。
 今日は博士の家に遊びに来たんだぜ。」

通子
「蟹太の野郎がいきなり虚構の世界を切り崩してあなたたちに挨拶するのを べつだん止めるわけでもなく見守っているわたしは通子ちゃん。
 同じく博士の家に遊びに来た。」

博士
「やあ蟹太君に通子ちゃん。
 わしは何でも知っている博士という設定で5年ほど前から蟹通に登場しているが 頭髪が非常に減っていることぐらいしか特徴がないし、 それどころか名前もないので君たちに便宜上博士と呼ばれている老人、通称博士だよ。
 二人してがんくび揃えて、今日はいったいどうしたのかな。」

蟹太
「こんにちは博士。
 博士は設定上何でも知っている偉い博士ということになっているので、 設定上は疑問を持ったら博士のところに質問に行く役割の小学生、 つまりオレこと蟹太が質問をたずさえてやって来たというわけだ。
 よろしく。」

通子
「よろしく。」

博士
「あ、そう。
 わしは設定上は何でも知ってる博士だから質問には答える用意があるよ。
 言ってみ言ってみ。」

蟹太
36枚撮りのフィルムっていう怪談を知ってる?」

博士
「ごめん知らない。」

通子
「なんだよ使えねえな。」

博士
「残念ながら人間は全知ではないのじゃ。
 だが全知に近づこうと努力することはできるぞ。
 蟹太くん、36枚撮りのフィルムってなんじゃい。」

蟹太
「それがわからないから博士に聞きに来たわけだが。
 設定上は永遠の小学生であるオレこと蟹太が言うのもナンだけど、 ほら、この文章を書いている青木は中学校1年生の時に引っ越したじゃん?」

博士
「フム筆者の青木が。」

蟹太
「そうそう青木が。
 で、その青木が中学校1年生で引っ越したばかりの時、 近所のお兄さんと怪談を語り合う夕べを経験したわけよ。」

通子
「なるほど青木が。」

蟹太
「その夜、近所のお兄さんが話してくれた怪談の中で一番怖かったのが、 その『36枚撮りのフィルム』ってやつなのよ。
 何が怖いって、お兄さんが内容を教えてくれないのが怖かった。
 以下再現。」


近所のお兄さん
「『36枚撮りのフィルム』っていう怪談、知ってる?」

純粋でかわいい青木少年
「ううん知らない。ナァニ?」

近所のお兄さん
「そうか、知らないか……。
 いや、これは俺が知っている一番怖い話なんだけどね……。」

あまりにも純真すぎて天使のような青木少年
「ゴクリ。」

近所のお兄さん
「うん……。
 まずね……。」

陰毛が生える前から富野由悠季の本を読んでいた青木少年
「ドキドキ。」

近所のお兄さん
「いや……、やっぱりやめよう。
 この話は怖すぎる。話したらかわいそうだ。」

とにかく天才だった青木少年
「ソッソンナー!」


蟹太
「という次第なんだ。」

博士
「なんじゃそりゃ。」

通子
「内容を知らされていないところが、 逆に怖いと言えば怖いのかもしれないが。」

博士
「内容が不明ゆえに最恐の座を君臨する怪談『牛の首』みたいじゃのう。」

蟹太
「とにかくそういうことなんだ。
 博士も知らないんじゃ、どうしようもないなあ。」

博士
「くわっ。
 わからないなら作ってしまえばいいんじゃ。
 次回までに各自、怪談『36枚撮りのフィルム』の内容を考えてこようぜ。」

蟹太
「えーなんだよそれ。
 でもわかったよやるよ。考えてくるよ。」

通子
「次回に続く。」



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