有限会社キャニッツのサイトへようこそ。
  • このページはログとして残っている古いページです。
  • リンク切れや、現状にそぐわない記述などが含まれる場合が御座います。
  • また過去の技術で作られたページもあり、きちんと表示されない場合も御座います。
どうぞご了承頂いた上でご覧ください

有限会社キャニッツ

最新の情報、コンテンツは
こちらからどうぞ

 
同人プロジェクト 会社概要 お問い合わせ
コンテンツメニュー レンタル掲示板 自動登録リンク集 各種ダウンロード 週刊蟹通(スタッフによる週一コラム)
* うわばきのなかにいる *
蟹通がはじまってからもう7年にもなりますが、
そろそろ我慢できなくなったので言いたいことを言わせてもらいます。
足長蜂が好きだ。
あしながばち
足長蜂やばい。かわいい。
まず飛ぶときにプラリーンと下がる足がいい。
あのプラプラ感のいとおしさは尋常ではない。
体型もスマートで好感が持てる。
蟻や地下蜂みたいに細いウェストもセクシーだ。
熊蜂や蜜蜂はずんぐりしすぎてるし毛深いのでやだ。
雀蜂に至っては体型以前に怖すぎて駄目。でかいし。
その点、足長蜂はほどよい大きさなのでとてもよい。
小さすぎると蝿とか虻みたいにキモい。でかいと怖い。
でも足長蜂はジャストサイズなのですこぶるジャスト。
あと羽もいい。
シャープで厚みがあってかっこいい。
蜻蛉とか甲虫の羽は薄すぎて触るのが怖い。
あいつらの羽は触ったら壊れそうで触れない。
でも足長蜂の羽は色も付いててソリッド感がある。
あのうっすらと透明な羽根は安心して触れる。
蝶や蛾の羽は鱗粉があるのでなんか不浄な感じだけど、
もちろん足長蜂にはそういうモスランな要素はない。
それに足長蜂は刺されてもあまり痛くないので安心。
蜜蜂は針に逆とげがあるのでやだ。
熊蜂や雀蜂は逆とげ以前に痛すぎるから全然駄目。
黄色と黒の警戒色で必死に強がっているけど、
人間サイズの動物には無意味なのが逆に愛らしい。
足長蜂イカス。最高。愛してる。
そもなぜ足長蜂を好きかというと、
ことは小4のころにさかのぼる。
夏休みの終わりごろだったと思うが、
うわばきを洗って干していたことがあった。
そしてうわばきの乾き具合を確かめるために
足を突っ込んでみたら痛かった。
なぜか中に足長蜂が入っていて刺された。
びっくりした。
が、びっくりしたのは足長蜂もたぶんおなじで、
むしろ逃げ場のない密室でジャイアントつま先キックを
くらったそのダメージは生命の危機レベルだっただろう。
足長蜂は最強に弱まっていた。
飛ぶことも針を出すこともできないようだった。
当時10才の子供は、指先を弱々しく伝うことしかできない
足長蜂がなんだかかわいそうになってきた。
そこで飼うことに決めた。
おそらくたいていの人は知らないと思うが、
飛べない足長蜂が指の先をよたよた伝う感覚は、
とてもいとおしいものなのだ。
飛んで逃げないし、もはや自分になついてるんじゃねえの
とか思った。
ほんとうは飛べないほど弱まっているのだし、
そもそもそれほどのダメージを与えたのは自分なのだが、
子供はそういうことになかなか気づかない。
とりあえず自慢して回った。
弟とか隣の小田くん(1コ上)とか近所の佐藤とか田口とか
(いずれもタメ)に自慢して回った。
確か蜂に名前をつけたはずだが、どんな名前だったか
思い出せない。
何時間か蜂を連れまわしたが、夕方ごろ死んだ。
翌年の誕生日、父にファーブル昆虫記を買ってもらった。
とにかく何が言いたいかというと、
つまり足長蜂が好きだと言いたかった。
いままで黙っててごめんなさい。


このページのTopへ戻る 蟹通トップページへ